トイガン社会文化を守る
トイガンの歴史は古く、1962年(昭和37年)に東京都台東区上野のアメヤ横丁で産声を上げた金属製モデルガン、純国産モデルのワルサーVPUが誕生したのが今から47年前です。
その後、法規制によって黒い金属製けん銃タイプのモデルガンは姿を消したのですが、1971年(昭和46年)にS&Wハイウエイパトロールマン41が金属に替わる「黒色のプラスチックモデルガン」として蘇ってから38年の時が過ぎました。
また、エアガンは、1982年(昭和57年)に6mmBB弾を使用したエアコッキング式で、モデルガン並にリアルさを再現した本格的なエアガンのKG9が誕生してから27年も経ち、おもちゃ文化が広く根付き、社会的に認知されるようになりました。
一方、ごく一部の不心得者によって社会に迷惑をかけたことが原因で、
1971年(昭和46年)に法規制を実施。“金属製モデルガンけん銃タイプの外観を規制”する。
1977年(昭和52年)に法規制を実施。“金属製モデルガンの構造等を規制”する。
2006年(平成18年)に法規制を実施。“エアガンの弾の威力を規制”する。
このように今まで3回も法規制された経緯があります。
私たちは、健全な趣味としてのトイガンが社会と共存して行き、“安全で安心”楽しい文化を守るために業界団体は、啓蒙、啓発活動の周知徹底を図り、もうこれ以上、法規制されないようにユーザー、ショップ(販売店)、流通業者、製造業者の皆さまの誰もが法律を遵守して、ルールとマナーを守り、このユニークなトイガン(モデルガン・エアガン)文化を消さないように願っております。
<トイガンが社会文化であるための基礎知識>
健全なホビーとしてのトイガンを守り、正しく理解して頂くためにお読み下さい
新着FAQ
地球環境に優しいCo2ガスを使用したエアガンとは?
Q.パワーソースのフロンガスは将来的にどうなるのでしょうか?
A.
現在日本でも新しいフロンガスの製造は禁止されていますから、いずれ近い将来には無くなるそうです。
Q.フロンガスに代わる代替ガスが有るそうですが、どの様なガスでしょうか?
A.
比較的に環境汚染効果の少ない種類のフロンガスを混合させて代替品としていますが、その混合成分どうしの比重が異なるために、使い初めと終わりとで、パワーの差が大きくなるのが欠点。そしてこれも、将来的には廃止されるようです。
Q. 他のスプレーに使われている混合プロパンガスは、ガスガンには使えないのですか?
A.
混合系のガスの場合には、「プロパンガスは可燃性ですから、火気のある所では使わないように!」という注意書きが付いているように、ガスガンにプロパン系の混合ガスを室内で使う事は、とても危険です。
Q. ガスガンに”CO2ガスを使う事は法律違反”だと聞きましたが、本当にそうなのでしょうか?
A.
日本では一般的に雑貨用として、市販されており毒性や引火性のないガスで、エアーソフトガンには法律で定められたパワーを超えない使い方であれば、法律違反にはなりません。
Q. フロンガス用の”リキッドチャージマガジンにCO2ボンベのガスを注入するアダプターが売っています”が、この部品を使っても問題は無いのでしょうか?
A.
低圧のフロンガスでパワー設定したリキッドチャージマガジンに、高圧のCO2ガスを注入すると、数倍の高圧となるため、とんでもない強力なパワーオーバーとなってしまいます。そのため、このガスガンはエアーソフトガンのパワー上限を超えた”違法な真正空気銃”となるため、”銃刀法違反”で検挙されますので、このアダプターは絶対に使用しないこと。
また、CO2ガスはフロンガスより数倍、圧力が高いため、使用環境によってはダイキャスト製のマガジンが爆発して、大怪我をする危険性がとても高くなります。 また、こんな注入パーツを作ったり、売ったりする人も、銃刀法違反に問われる場合があります。
Q. CO2ガスは、どうすれば安全に扱えるのですか?
A.
毎年、経済産業省から指導が来ていますが「CO2は基本圧が高いため、くれぐれも、その取り扱いには注意をするとともに、容易な加工等によって法定パワーを超えた違法銃とならないようにしてください」。との注意喚起の書面が、数年間にわたって届いています。
という事は、「法律を守って安全に使う事を条件に、CO2ガスの使用が認められている・・・・。という事なのです。但し、高圧でも改造できないよう銃本体またはマガジン等に「法定威力設定部品」は“破壊しないと交換できない状態”で取り付けられていること。且つ、メインSP(ハンマーSP)も“容易に交換できない状態”で取り付けられているなどの改造防止策を施した、「STGA認定のCO2小型カートリッジボンベ内蔵式ガス銃」なら安全です。
モデルガン、エアガンについて
A.
エアガンとは、低空気圧又は低圧ガスによってプラスチック製の6mm ・8mmBB弾を発射する、銃器(けん銃、小銃、機関銃、猟銃等)を模した玩具銃の一種で、シューティングゲームやサバイバルゲームなどで使用されます。所持免許などは必要ないですが、トイガン業界の自主規制や都道府県の青少年健全育成条令によって購入に際しては、年齢制限があります。手動で空気を圧縮するコッキングガン、低圧のフロンガスを使うガスガン、電動メカで連続的に空気を圧縮する電動ガンで、銃器やモデルガンとは次のような相違点があります。
銃器との相違点
■ 銃器は、その材質が鋼鉄等で、火薬の爆発力により実弾を発射させる本物の武器等をいいます。
■ エアガンは、プラスチック等を材質とし、低空気圧又は低圧ガスによりプラスチック弾を発射させる玩具銃をいいます。
モデルガンとの相違点
モデルガンとエアガンとでは、外観を銃器に似せた玩具銃である点では同じですが、
■ モデルガンは、“弾丸を発射させることができないもの”をいいます。
■ エアガンは、“定められた威力のプラスチック弾を発射させることができるもの”をいいます。
*ここが大きな違いです。
本体等の主要部分を金属製部品に交換して組み上げることによって、「模造けん銃」(次に解説します。)を作り出してしまうこともあります。
いずれの場合も、銃刀法違反(場合によっては、併せて武器等製造法違反も)として厳しく処罰されることになりますので、たとえ玩具とはいえ改造は絶対にしないでください。
Q. どのようなものが「模造けん銃」の規制をうけるのですか?
A.
銃刀法では
1. 金属製であること
金属とは、金、銀、銅、鉄、鉛などの金属素材や、その合金類の総称です。
従って、アルミ、亜鉛合金、鋳物などは該当しますが、プラスチックや木製の素材は該当しません。
2. けん銃に著しく類似する形態を有する物であること
「模造けん銃」の規制は、けん銃との外観の類似性による悪用の防止を趣旨としていることから、一般の人の注意力では、その形態が本物のけん銃と区別できない程度のものであれば、これに該当することとなります。
従って、この条件に当てはまる物であれば、モデルガンやエアガンはもとより、コルト・ベレッタ・ルガーといった固有の実存形態をもった文鎮、ライター、催眠ガス銃等であっても、コルト・ベレッタ・ルガーといった固有の実存形態をもったもの以外の限りなく実銃と判別困難な形状であるものは、模造けん銃に該当し、銃刀法の規制の対象になります。
3. 内閣府令で定める措置を施していない物であること
上記のように、金属製でけん銃に著しく類似する物であれば、一応は模造けん銃の要件を備えることとなりますが、このようなもの物であっても内閣府令で定める。
ア. 銃腔に相当する部分を金属で完全に閉塞すること
イ. 銃把に相当する部分を除き、表面の全体を白色又は黄色とすること
の両方の措置がいずれも施されていれば、模造けん銃には該当せず、銃刀法の規制の対象にはなりません。
Q. パワーアップとは何ですか?
A.
強い圧力のガスで威力を高めようとすること。
規定以上のガスを送り込むバルブに交換する。
強力なスプリングに交換する。
これらの行為は、パワーアップに繋がり銃刀法違反で処罰されるので絶対にしないでください。
Q. Qドレスアップとは何ですか?
A.
セフティやハンマー等を好みのデザインに交換する。
プラスチック製グリップを木製や好みのデザインに交換することをドレスアップ(又はグレートアップ)と呼ばれる大人の楽しみです。従って、危険なパワーアップとは混同しないでください。
金属製モデルガンに関する基礎知識
A.
「模造けん銃の所持の禁止」
何人も、模造けん銃(次に解説します。)を所持してはならない、と定めています。
「販売目的の模擬銃器の所持の禁止」
何人も、販売目的で、模擬銃器(次に解説します。)を所持してはならない、と定めています。
1. 模造けん銃とは
金属で作られ、かつ、けん銃に著しく類似する形態を有する物で内閣府令に定めているものをいいます。
2. 模擬銃器とは
金属で作られ、かつ、けん銃、小銃、機関銃又は猟銃に類似する形態及び撃発装置に相当する装置を有する物で、銃砲に改造することが著しく困難なものとして内閣府令で定めるもの以外のものをいいます。
Q. 所持できる金属製モデルガンとは何ですか?
A.
銃刀法施行規則(内閣府令)で定める「模擬銃器に該当しない物」として、けん銃タイプは、表面の全体を白色又は黄色にして、銃腔の全ては金属で閉塞し、かつ、主要部分はブリネル硬さ91以下の金属(亜鉛合金など)で作られていて、銃身には改造防止のための超硬材のインサートを鋳込み、銃身が分解できないように銃身と銃本体又は尾筒(レシーバー)とが一体鋳造されている。リボルバータイプのシリンダー内には隔壁を設けるものをいいます。
長銃タイプ(小銃、機関銃又は猟銃など)は、表面の全体は黒色で良いが、銃腔の全ては金属で閉塞し、かつ、主要部分はブリネル硬さ91以下の金属(亜鉛合金など)で作られていて、銃身や 遊底(ブリーチブロック、ボルト)には改造防止のための超硬材のインサートを鋳込み、銃身が分解できないように銃身と銃本体とが一体鋳造されているものをいいます。
このように、内閣府令で定められた措置が施されたものには、銃本体に安全マークの表示「STGA」がしてあります、ので安心してプレイができます。
尚、自動装てん式けん銃タイプの内、引き金に相当する部分とスライド又は遊底に相当する部分とが直接連動するもの(コバ・アクションという)で銃身部分が分解できるモデル(例、ワルサーPPKなど)を除き、銃身部分が分解(分離)できるモデルは「模擬銃器に該当しない物」に定めていないため、販売目的で所持することはできません。
プラスチック製モデルガンに関する基礎知識
法律では規制されていません。従って“所持が認められています”
トイガン業界の「自主規制」により“プラスチック製モデルガン”を守っています。
Q. プラスチック製モデルガンとは何ですか?
A.
銃刀法施行規則(内閣府令)に定める「模造けん銃、模擬銃器に該当しない物」をいいます。
銃器の形を模した玩具銃で、弾丸の発射する能力を持たない精密な銃の模型です。一般的には、トイガン業界の“法律を基にした自主規制”に従って製造し、市販されているものであれば、改造等を加えない限り銃刀法の規制の対象にはなりません。
A.
銃砲に改造することが著しく困難な物として、トイガン業界の“法律を基にした自主安全基準”で定めるものは銃身、機関部体(銃本体又はメインフレーム)、回転式弾倉、尾筒、遊底に相当する部分がプラスチックで作られているもので、銃のタイプに応じて、それぞれの重要な箇所に改造防止の措置が施されています。
尚、高比重樹脂で作る場合、銃身、機関部体(銃本体又はメインフレーム)、回転式弾倉、尾筒(レシーバー)、遊底(スライド)は磁石に吸着してはならない、と規定しています。
上記の措置が施されたものには、銃本体に安全マークの表示「STGA」がしてありますので
安心してプレイができます。
Q. 規制の内容とは何ですか?
A.
平成18年8月の「エアガン規制」は“弾の威力を制限した法律”であり、構造等(次のページで解説します。)に関しては、トイガン業界の自主規制によって守っています。
■弾に威力を制限した法律とは
(準空気銃の所持の禁止)
何人も、準空気銃を所持してはならない、と新しく規制(平成18年8月11日)しました。
圧縮した気体を使用して弾丸を発射する機能を有する銃であって空気銃に該当しないもののうち、内閣府令で定めるところにより測定した弾丸の運動エネルギーの値が、人を傷害し得るものとして内閣府令で定める値以上となるものをいう、と定めています。
Q. 準空気銃(新しく規制)とは何ですか?
A.
圧縮した気体を使用して弾丸を発射できる銃で、人を傷害し得るものをいいます。
Q. 法律で定める運動エネルギー値とは、どの位の値ですか?
A.
準空気銃となるエアガンの弾丸の運動エネルギーの値は、6mm 弾の場合、3.5J/Cu以上(0.989J 相当)です。
|
弾丸の前部からの距離が0.3cmでの断面部半径
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π=3.14159とした時の0.3cmでの断面積 |
3.5J/平方cmとした時の発射エネルギー値 |
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3ミリ |
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3.872983ミリ |
0.471238416 平方cm |
1.649334455ジュール |
つまり、室内の温度が20℃〜35℃において6ミリBB弾を使用した銃では、弾の威力は0.989J以上のもの、また、8ミリBB弾を使用した銃では、弾の威力は1.649J以上のものが準空気銃に該当しますので、充分に注意してください。
A.
法律で規制されていませんので、“所持が認められています”
「人に、ほとんど傷害を与えない威力」をいいます。
つまり、圧縮した気体を使用して弾丸を発射する機能は有するが、人の生命に危険を及ぼし得る威力を有してないもので、定められた威力のプラスチック弾(BB弾という)を発射させることができるものをいいます。
(すなわち、6ミリBB弾を使用した銃では、弾の威力は0.98J以下のもの、また、8ミリBB弾を使用した銃では、弾の威力は1.64J以下のもの)
■エネルギー値を計算する公式は、次の通りです。
エネルギーE [J(ジュール)]=BB弾の重さ(g)×弾速[m/s]×弾速[m/s]÷2000
<計算例>
0.2gのBB弾で初速98m/sの場合、0.2g×98m/s×98m/s÷2000=0.9604J(ジュール)
0.34gのBB弾で初速98m/sの場合、0.34g×98m/s×98m/s÷2000=1.6327J(ジュール)
このようにエアガンは、平成18年8月施行の改正銃刀法に定められた弾速の測定検査に適合したものには、
銃本体に安全マークの表示「STGA」がしてあります、ので安心してプレイができます。
A.
銃刀法に違反して、モデルガン、エアガンを所持した場合は、「1年以下の懲役又は30万円以下の罰金」が科せられます、ので充分に注意してください。
Q. 業界団体が自主規制している構造等の規定とは何ですか?
A.
銃砲に改造することが著しく困難なものとして、トイガン業界の“法律を基にした自主規制”の安全基準に定めるものは、外観銃身(アウターバレル)、銃本体(長銃型は除く。)、回転式弾倉、尾筒(レシーバー)、遊底(スライド)に相当する部分がプラスチックで作られているもので、銃のタイプに応じて、それぞれの重要な箇所に改造防止の措置が施されています。
尚、高比重樹脂で作る場合、外観銃身(アウターバレル)、銃本体、回転式弾倉、尾筒(レシーバー)、遊底(スライド)は磁石に吸着してはならない、と規定しています。
■弾丸を発射するために使用するパワーソースは、エアー、HFC-134a、HFC-152a、CO2、バッテリー以外の有毒なものや、引火・爆燃性のない一般市販品であれば、規制されていません。
A.
薬きょうが肉薄の金属パイプ形状であって、BB弾をパイプの先端に保持するだけ
の中空薬きょう使用のエアーガンは、業界団体が自主規制を始めてからすでに20年以上の歴史があり、社会的にも認知されているトイガンです。現在でも回転式弾倉型、自動けん銃型、小銃型、機関銃型、猟銃型などのスプリング・コッキング式、ガス式、ガス・フイクスド式、ガス・ブローバック式、電動式などがこの「中空薬きょう」使用のエアーガンが販売されています、ので何ら問題ありませんので安心して所持できます。
しかし、前述してありますように銃砲と認定されたガスが直接、カートリッジに注入出来てカートリッジの先端にBB弾を保持できる「畜圧式薬きょう」を使用したエアーガンは、何ら手を加えなくても銃砲として規制を受けるので十分に注意する必要があります。
Q. 有害玩具と指定されるエアガンとは?
A.
各地方自治体が、青少年の健全な育成に阻害する恐れのあるものとして、地方自治体が青少年健全育成条例によって有害玩具に定めるエアガンの購入できる年齢を制限している。 ’09/07/23追記
Q. 都道府県の条例で定める規制の内容とは何ですか?
A.
18歳未満の青少年が購入できるエアガンとは、青少年健全育成条例で定める“弾の威力を制限したエアガン”であります。’09/07/23追記
Q 条例で定める発射エネルギー値とは、どの位の値ですか?
A.
都道府県によって若干、数値が異なりますが全ての都道府県の条例に適合するエアガンの発射エネルギー値は、6mmBB弾の場合、0.135J(ジュール)以下です。
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弾丸の前部からの距離が0.3cmでの断面部半径 |
π=3.14159とした時の0.3cmでの断面積 |
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0.30cm |
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つまり、6ミリBB弾を使用した銃では、弾の威力は0.135J以上のものは条例違反となりますので充分に注意して下さい。 ’09/07/23追記
Q. 違反するとどうなりますか?
A.
都道府県によって異なりますが、青少年に対して販売等を行うと20万円〜30万円の罰金が科せられます、ので充分に注意して下さい。
’09/07/23追記
Q. 18歳未満の青少年が所持できるエアガンとは?
A.
6ミリBB弾を使用する銃では、弾の威力は0.135ジュール以下のものが所持できます。
このようにエアガンは、都道府県の青少年健全育成条例で定められた弾速の測定検査に適合したものには、銃本体に安全マーク「STGA」表示してあり、製品箱には「全国青少年健全育成条例適合品」の証紙が貼付してあります、ので安心してプレイができます。 ’09/07/23追記
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